ニュージーランドは世界でも有数のトレッキング先進国。「世界一美しい散歩道」で知られるミルフォードトラックや、
ニュージーランドの最高峰マウントクックなどへは世界中からの人々が集います。
世界の箱庭と呼ばれるニュージーランドの大自然は、歩いてこそ本来の素晴らしさを実感できるでしょう。

ところで・・・
ニュージーランドではトレッキングのことを「トランピング」と呼んでいます。
トレッキング、ハイキング、トランピング。その違いは何ぞや?

NZ南島でネイチャーインタープリターを営むみっちーが「NZの歩き方」と紹介します!

トランピングとは?

ニュージーランドでトレッキングのことをトランピングと呼んでいます。日本では登山という言葉で山歩き全般を指しますが、ニュージーランド
では高い山のピークを目指すのをマウンテニアリングと呼びます。

一方、全く別次元のものとして、山だけにとらわれず、大自然の中に身をおき動植物などを観察したりして、自然の中に溶け込みながら歩くのを楽しむのが、ニュージーランド式のトレッキングいわゆるトランピングです。

技術のある人や体力のある人、足の速い人などがカッコイイと思われがちの日本の登山と違い、いかに自然を楽しむかということに重点を
置いていますので、子供達からお年寄りの方まで様々なスタイルで楽しんでいます。

このニュージーランド・トレッキング(トランピング)を是非体験してみてください。

誰にでも歩きやすいコース

海外トレッキングというと、難しいトレッキングをイメージする人も
いますが、高い山のピークを目指すものではありません。
日本の低山や里山ハイキングから中級レベルの登山がほとんどです。

山小屋(NZではハットと呼びます)も充実しており、テントを持つ必要もほとんどありません。 コースも子供も楽しめる日帰りハイキングから
3〜4日のトレッキングまでさまざまです。高度な登山技術も必要なく、歩くことが好きな方ならどなたでも気軽に楽しめるものばかりです。

原始の森を歩く「フォレストウォーク」は世界一

苔むした大地に、ニュージーランドのシンボルでもあるシダの大群生。
そしてブナの原生林というのが、ニュージーランド・フォレストのイメージです。
日本では屋久島にもののけの森と呼ばれる幻想的な森がありますが、
ニュージーランドの規模にはかないません。

恐竜が出てきそうなジュラ紀の植生がいまだに残った、世界でも類まれな
原始の森を歩くトレッキングはニュージーランドならではのもの。

近年、日本でも見直されつつあるフォレストウォーク。澄んだ空気と
みずみずしい大地の中、幻想的な太古の森にタイムスリップしたかのような
森林浴ができます

手付かずの大自然

ニュージーランドの他にもトレッキングやハイキングで訪れる人々が多い国はいくつかありますが、観光地化が進んでしまっているのが現状ではないでしょうか自然保護に厳しく取り組むニュージーランドでは、入山人数を制限したり、人工的なものを極力なくしたりなどと、手付かずの大自然を残すことに力を入れています。また、トラック上(登山道)には一般の観光客の姿は少ないのも特徴のひとつ。
当然他よりも静かで落ち着いた雰囲気の中、大自然の懐に抱かれていることを肌で実感できるでしょう。

ニュージーランドにしかない原生種の宝庫

世界中の島国の中でも、早い段階から大陸と分岐し島になったこの
ニュージーランドには他の地域では決して見られない、この国原生種のものがたくさん見られます。

マウントクックリリーやサウスアイランドエーデルワイスなどの高山植物や世界でも珍しい常緑樹のブナの原生林。そして80種類を上回る固有の鳥達。

世界のどこにも見られない、ニュージーランドならではの大自然を存分に堪能できます。